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ホッカイドウ競馬門別で1着誤審 地方競馬での1着馬誤りは日本競馬史上初

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1・2着の着順誤審は地方競馬史上初

ホッカイドウ競馬を主催する北海道は2日、北海道庁で緊急会見を開いた。

北海道の門別競馬場で1日に行われたメインレース「北海道2歳優駿」(交流G3、ダート1800メートル)で、1着と2着を取り違える誤審があったと公表した。

日本中央競馬会(JRA)と地方競馬全国協会(NAR)によると、これまでに1着馬を誤った記録はなく、日本競馬史上初めて。

 

第45回北海道2歳優駿 審判員は男女2名

11月1日の門別競馬場第11レース・第45回北海道2歳優駿は、男女2人の審判員が写真判定、1番人気のウィンターフェルが1着(7番)、6番人気のイグナシオドーロが鼻差の2着(2番)と確定、払い戻しも行った。

しかし、ゴールから約10分後に写真を再確認し、順位が逆だと判明。2人は「2頭の毛色が似ていて、頭の輪郭も重なっていたため錯誤した」と話しているという。着差は約4センチだった。

 

4種馬券合計で正規の払戻金額は1億268万9652円

北海道は、間違った着順で既に支払った払戻金はそのままとし、正しい着順でも追加で払い戻す方針を示している。

正しい着順での追加払戻金は4種類(単勝、馬単、3連単、トリプル馬単)の馬券が対象で、計1億268万9652円に上る。

 

当たり馬券を捨ててしまった人への対応

場内で馬券購入し当たり馬券を捨ててしまった人については、各発売機ごとに購入履歴が残っているため、購入時間や金額など本人の申告と券売機の記録を照合することを検討しているが、詳細は所管する農林水産省やNARと協議していくという。

 

公表が遅れた理由

会見に出席した道農政部競馬事業室の田中源一室長は、「ファンに多大なご迷惑をお掛けし申し訳ない」と謝罪。

誤審の公表が翌日になったことには「経験のないことで、どう対処すべきか、正直分かりかねた。すぐ公表すれば騒動になるとも頭をよぎった」と説明した。

 

残り日程は予定通り

残り6日間については当初の予定どおりに開催を行うことも併せて発表された。

ホッカイドウ競馬は2017年に過去最高となる発売総額約246億円を記録するなど好調だったが、今回の失態がファン離れに発展することも否定できないという。

 

 

直近の着順誤審は昭和61年のJRA阪神

着順の誤審は、昭和61年(1986)年5月31日にJRAの阪神4レースで2着と3着馬を逆に判定したケース以来。

この時は確定から3時間後に誤審を認めたが、後に当たり馬券を捨てた2人が払い戻しを求めて提訴。記憶していた購入金額とJRA側の馬券発売データが一致したことで購入者側が勝訴している。

 

阪神競馬誤審事件

阪神競馬場誤審事件とは、1986年5月31日に阪神競馬場で行われた競馬の競走で発生した誤審事件である。誤審の結果問題となった勝馬投票券の内容(枠番連勝の組み合わせ)から5-5事件ともいわれる。

1986年5月31日の阪神競馬第4競走(発走は11時15分)は、3頭の競走馬(5枠7番のムーンダツァー、4枠6番のグレートパスカル、5枠8番のロングヘンリー)が僅差で競り合いながらゴールする展開となった。主催者である日本中央競馬会(JRA)は決勝審判委員の目視と白黒のネガ写真をもとに1着ムーンダツァー、2着グレートパスカル、3着ロングヘンリーと判断し着順を確定、払い戻しを開始し枠番連勝は4-5で8590円と発表されたが、その後写真判定用に撮影された写真を場内に掲示する段階になって、2着馬と3着馬の着順を逆に判定していたことが発覚した。

日本中央競馬会は第4競走確定からおよそ3時間以上経過した14時40分に各競馬場および場外勝馬投票券発売所において場内放送によって誤った判定を行ったことを発表し、あわせて誤って確定した1着ムーンダツァー、2着グレートパスカルとする内容の勝馬投票券(具体的には枠番連勝4-5)に加え、1着ムーンダツァー、2着ロングヘンリーとする内容の勝馬投票券(枠番連勝5-5)についても的中したものとみなして換金に応じるとした。誤った着順は競馬施行規程により変更されなかった

しかし、中央競馬会がこの誤審に気付いたのは第4競走からわずか20分後だったにも関わらず、それを公表するまで3時間という長い時間を要することになった。翌週の開催から、写真判定の際にはかならず焼き付けたポジを使うこととし、着順の判定にあたっては各馬の外見の細部に至るまで必ず確認をするなど、手順が見直された。このため、手順見直し実施後は着順の確定に時間を要することとなった。

枠番連勝5-5の配当は投票金額100円に対して23430円となる万馬券であったが、払い戻しに関する発表が行われたときには第4競走の確定から時間が経過しており、当該勝馬投票券の一部はすでに破棄されていた。競馬場や場外勝馬投票券発売所においては破棄された勝馬投票券を探そうとする者が出て、騒動になった

JRAは勝馬投票券を破棄した者に対しても、本人の申告で枠番連勝5-5を買ったことが確認できれば払い戻しを応じることにしたものの、そのうちの2名が支払いを求め訴訟を提起した原告側は第4競走においてみずからが購入した勝馬投票券の内容と購入金額を記憶しており、その内容がJRA側が保有していた勝馬投票券の発売記録と一致したことが決め手となり、第一審(大阪地方裁判所)・第二審(大阪高等裁判所)ともに原告の訴えを真実と認め、請求を認める判決を出した。これに対して一審ではJRA側は「証拠がない」ことを理由に控訴していた。

(出典:Wikipedia)

 

 

ホッカイドウ競馬

昭和61年(1986)までは、道営競馬の名称を用いていた。北海道は日本国内最大の馬産地。

主催者は北海道(担当部局は農政部)。開催実務は、2008年まで「北海道競馬事務所」が担当していたものの、2009年度より「一般社団法人北海道軽種馬振興公社」(HRA)が受託している地方競馬の主催者が開催業務を公社に全面委託するのは全国初の試みとなった。

海道軽種馬振興公社は「北海道営競馬協力会」を前身とし、従来は主に場内警備や馬券の発売業務などを受託していたが、2008年5月より日高管内の各自治体や農協が新たに北海道軽種馬振興公社へ出資し、競馬法で定める「競馬実施共益法人」として業務の大半を受託することとなった。

札幌市に所在していた事務所も2009年4月1日より日高町に移転し、競走の編成や道外での場外発売実施計画も公社が主体となって進める。

北海道競馬事務所は「農政部競馬事業室」に改組され規模を大幅に縮小、主催者である北海道は予算の策定や道議会への対応などに特化し、引き続き農政部が業務を行う。

札幌競馬場・函館競馬場・帯広競馬場・旭川競馬場・岩見沢競馬場の5箇所を巡回しながら開催していたが、道内不況の長期化やレジャーの多様化に加え中央競馬等との競合などの要因による売上の伸び悩みから赤字運営が深刻化したため、1997年限りで函館・岩見沢・帯広での開催を廃止し、代わって門別トレーニングセンターを改装した門別競馬場を新設、札幌・旭川を含めた3場での開催に集約した。

その後も開催競馬場の集約は進み、まず旭川競馬場での開催が2008年をもって終了し、2009年は札幌と門別の2場で開催。2010年度からは札幌競馬場での開催も休止され、全日程が門別競馬場での開催となった。ただし札幌競馬場の開催権は引き続き保持しており、収支の状況を見ながら札幌での開催を再開する可能性も残している。

函館競馬場では、中央競馬を引き続き開催。

帯広競馬場では、ばんえい競馬を引き続き開催。

 

 

門別競馬場

1997年12月に開場した、日本で最も新しい競馬場。

1982年よりホッカイドウ競馬の門別トレーニングセンター(トレセン)として使用していた馬場などを約15億円かけて改修した。

土地所有者は一般社団法人北海道軽種馬振興公社(HRA)、施設所有者は第三セクターのホッカイドウ競馬振興株式会社。ホッカイドウ競馬は土地を無償貸借、施設は賃借して競馬を開催している。

冬季休催期間を含む非開催時は、ばんえい競馬や他地区の場外発売所(門別場外発売所)として使用している。かつて門別競馬場以外の競馬場でホッカイドウ競馬を開催していた際は、門別競馬場が場外発売所として発売を行っていた。また2013年3月23日より日本中央競馬会(JRA)の全レース場外発売も開始した。JRA発売時は「J-PLACE門別(ジェイプレイスもんべつ)」と呼称する。

所在地:北海道沙流郡日高町富川駒丘76-1
駐車場:無料(1,000台)
入場料:無料
収容人数:1300人(在来スタンド500人、ポラリスドームスタンド800人)

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北海道胆振東部地震で大きな被害

ホッカイドウ競馬の門別競馬場は大きな被害を受けた。主催者は同日午前に開催の中止を決定(代替開催はなし)し、復旧作業に追われた。スタンド観客席の窓やテレビモニターが破損し、2階放送席の窓の一部も落下し大破。映像システム機材なども複数箇所で破損が確認されている。

厩舎内の住人や在厩馬に大きな影響はなかった模様だが、交通機関が大きく乱れており、大規模な停電や断水などライフラインに大打撃を受けている。今後の開催にも影響が出てきそうだ(日刊スポーツ)。

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地方競馬全国協会の競馬場の1つである門別競馬場は9月6日の北海道地震により大きな被害を受けており、約800頭の競走馬の健康管理が特に懸念される。

北海道全体で起きた停電とは別に地震は競馬場の水道管をも破壊し、馬用の飲料水の供給源を遮断。結果として馬達は濾過されていない地下水を与えられることとなった。

日曜日に自衛隊が競馬場に到着し、そこで勤務するトレーナーや騎手らのために必要な飲料水が持ち込まれたものの馬達に与えるための供給はいまだ不足しており、引き続き地下水が飲料用と馬体の洗浄用に使われている。

獣医師やトレーナーらは馬の健康状態が悪化しないよう注意深く監視を続けている。
競馬場の通常運営は少なくとも今週末まで中断される模様(AGB Nippon)。

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著者 北海道どうでしょう編集スタッフ:publisher/author Hokkaido dodesyo writers


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