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小樽市『青の洞窟』船上での移動時間が短い塩谷漁港発着がおすすめ

小樽市『青の洞窟』船上での移動時間が短い塩谷漁港発着がおすすめ

photo aki kitsune

 

青の洞窟

青の洞窟というと、イタリア南部カプリ島にある海蝕洞や沖縄県恩納村の真栄田岬にある青の洞窟などが有名です。

日本国内だけでも、石垣島など、数カ所が知られています。

日常生活では目にすることのできない特別な景色で、とても人気のある観光スポットとなっています。

 

自然環境破壊というツアーの問題

近年、真栄田岬の青の洞窟で、シュノーケリングや中国人専用ツアーによって、サンゴ礁を踏みつける、サンゴを折る、ゴミを捨てる等の行為が横行し、急速に自然環境が破壊されていると危惧する情報が増えています。

実際、混雑しているときに潜ると、海面を見上げればおびただしい数のフィンを付けた足・足・足、眼下に目を移せばフォークダンスのように手をつないだ初心観光ダイバーの講習の群れと、確かに普通では見られない光景だと苦笑いすることになると言うベテランダイバーもいます。

そんな彼も、ダイビングの裾野が広がること、そして観光業で生計を立てている人々が多くいることから、一概に否定するものではないけれど、モラルの崩壊が考えている以上に進んでいることから、一定の規制や歯止めが必要だといいます。

貴重な体験のできる自然環境だからこそ、大切にしたいものです。

 

北海道の青の洞窟

北海道には積丹半島近傍を中心地として、小樽市に1カ所、積丹町に2カ所、知内町に1カ所の青の洞窟があるとされています。

中でも、小樽の青の洞窟は都市部から近いことから、訪問しやすく、人気があります。

 

小樽の青の洞窟

小樽の青の洞窟は、小樽駅から直線距離で約7kmあります。

よく知られているのは、小樽運河発、小樽港発、祝津港発などで、これらは小樽の市街地側から石狩湾を海岸線に沿って、おたる水族館・赤岩山・オモタイと進んで、青の洞窟を目指します。こちらのコースでは概ね出発から青の洞窟まで20分から30分ほどを要します(船の大きさ等による)。大きな船では早い時間で移動が可能ですが、洞窟内には入れず、近づくだけとなります。また、周辺は岩礁の浅瀬で、ある程度以上の喫水量がある重い船は近づくことができません。

 

塩谷漁港

小樽駅から西の方角に、塩谷漁港という小さな港があります。

車だとおよそ9km、国道5号線で約22分の距離です。

この漁港から青の洞窟へ向かうと、小型船で5分あまりで現地に到着する近さなのです。

ツアーの全体時間も最大45分程度で、料金も小樽発と比較して低く設定されています。

船の苦手な方にも、時間が短い分おすすめです。

そして、船長さんがとても人柄のよい感じなのが、またいいのです。

 

(※カヤックなどのツアーについては、この記事では割愛しています。)

 

塩谷漁港から青の洞窟へ!行ってきました!

8月はじめ、別のお仕事で行った小樽だったのですが、朝からカラリと晴れ上がった素晴らしいお天気。

塩谷の宿泊施設を出て、周辺の様子を見ておきたいということで少し車を走らせていると「青の洞窟」のノボリを見つけてしまいました。

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一応その場でGoogle先生に確認してみたところ、小樽まで行っても中途半端な時間があまり、ここのタイムスケジュールでも30分ほどの待ち時間だということがわかり、ひとまず訪ねて聞いてみようと。

ノボリの立っている駐車場に車を停めると、ちょうど奥様が出て来られ次の便に空席があるということで、目の前の砂浜でのんびり待たせていただくことにしました。

 

塩谷漁港は漁業関係者以外の一般立ち入り禁止です。ツアーに参加する時は、ゲートを開けてもらい中に入ります。車も指定された場所に駐車します

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塩谷漁港は決して大きな港ではありませんが、周辺の景色が美しく、静かでとても落ち着きます

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こちらが乗船するお船。海の透明度にとにかく目が釘付けに

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乗船前に、乗船名簿の記入とライフジャケットを着用します

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いよいよ出航!

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したのですが、数分後、船長さんの携帯電話がピリリリリッ。

ちょうどいま来られたお客さんがいて、次の回だとお昼休憩の後になってだいぶん待ってもらうことになるので引き返してもいいですか?

乗船者4名全員「はーい」ということで、帰港。このへんの堅苦しくないローカル感も、観光客にはうれしい感じです

そしてあらためで3人のお客さんが乗り込み、いよいよ出航!

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ゆっくりと港内を進み、石狩湾へ

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湾に出ると、すぐさまニセコ積丹小樽海岸国定公園の素晴らしい景色が眼前に広がります

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左の岩の上に親鳥、右の水面に今年産まれたひな鳥が3羽います

 

ひな鳥

 

北海道の日本海側、特に積丹半島近傍にはさまざまな奇岩があることで知られます

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途中の岩礁の浅瀬で、水メガネで海底をのぞかせてもらえます。ムラサキウニが見えますよ〜

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独特の色彩と透明度の海。ぜひ、肉眼で見ていただきたいと思います

 

日差しの角度や水深、視線の移し方でさまざまに変化する海の色に魅了されます

 

シーカヤックで近くを通り過ぎる一団。小樽側から漕いで来たのでしょうか。どれくらい時間が…。体力に自信のある我々は、真似をしようとも思いません(汗

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どっちを向いても、綺麗な景色が続きます

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私たちの乗る船も「青の洞窟」に近づいて行きます

大きな船はお尻から近づくのが精一杯。この位置で中の様子を見ますが、内部の海が青く光る様子は覗うことはできないようです

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順番待ちの図

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さて、いよいよ私たちの乗る船も洞窟内部へ!

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ん?どこが青い?ん?

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すると船長さんが「振り返ってみてください〜」と、一言

おおお〜(歓声)

洞窟内のお写真は、1枚だけにしておきます。ぜひ、その目でご覧あれ

 

洞窟を出るときに「上を見上げて〜」と船長さん。そこには高さ200mの絶壁がそびえています(写真では伝わりにくいです…)

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帰りの航路も、素晴らしい景色を堪能しながら

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今回のレポート内容はここまでですが、とても多くの写真が泣く泣く未掲載となっております。

まだまだ、たーくさんの景色を観ることができますので、実際に乗船してお楽しみくださいませ。

 

 

いつも見られるわけではありません

この青い洞窟ですが、当然、いつも見られるわけではありません。

当日の天候や季節による光の角度や強さ、時間帯、さまざまな要因が重なって、緑が強くなって見えたり、青みが濃くなったりとさまざまに表情を変えます。

雨や強風による時化など、前日までの天候状況によっては海水が濁ることで綺麗な状態を見ることができないこともあります。良い状態で見ることができなくても、決して、船長さんのせいではありません(たまーに、文句を言う方もいるとか、いないとか…)。

また、青の洞窟の見学ツアー自体、初夏から秋までの開催ですから訪問される前には確認をしてください。

 

こちらが船長さん

とてもお話が上手で、楽しく、気さくな方です。

操船も丁寧にしてくださるので、ご高齢の方やお子さんでも安心して乗ることができます。それでも、海風を切る爽快感は大変素晴らしく、たまりません。

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アクセス

所在地:北海道小樽市塩谷1丁目32−3

電 話:090-8895-4400

乗用車:小樽駅からおよそ9km、国道5号線経由で約22分

バ ス:小樽駅から中央バス 塩谷線(17番)に乗車し「塩谷海岸」バス停で下車、徒歩5〜8分 ←こっちがおすすめ
    小樽駅から中央バス 余市線(18番)に乗車し「塩谷」バス停で下車、徒歩12〜14分

※JRは小樽駅から函館本線 倶知安・長万部方面行き「塩谷駅」で下車、徒歩25分ですが、これしんどいです(経験者は語る)

 

おすすめの理由など

高石船長の人柄はもちろん、奥様の人柄ももちろんですが、他にもおすすめの理由があります。

・2018年8月7日の高石船長のHPの書き込みに「小樽運河方面から出航の青の洞窟は、うねりが高く出航できないようです。塩谷港発、青の洞窟観光は本日も元気に出航しております。」とあるように、小樽運河方面から出航できない時でも、風の影響が少ない塩谷港からは出航できる事があります(もちろん逆のこともあります)

・小樽発と比較して、現地までの航路時間が短いため、トータル時間も短い

・時間が短く、船も高速モーターボートのように「ビャァァァァ」ではないので、水しぶきがかかることもほぼなく、揺れも少ないので船酔いしやすい方やご高齢の方、お子さんでも安心して乗れる

・しかも、小樽側よりもお安い(バス代往復分を入れても、まだ安い!)

※注:われわれは、回し者ではありません(笑)

 

詳細はこちら

 

それではみなさん、またどこかで〜

 

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